共通ルートなしで好きな話を自由に選択して個別ルートに入ると言う形を
とっています。また、
if の話では、本編内での時間軸になっていますが
本編ヒロインのアフターの話では、年単位で時間が進んでいます。あくまで
主人公は学生ですが、一部のサブキャラクター達は学園を卒業したりして
います。
今回は
if の 2 つ、ほたると佳奈子の話。それとノベルの、翼と出逢った日 と
小鳥のアフターにあたるソアリング部アフター。それと、天音のアフターに
あたるソアリング部ビフォア。この 5 つの話について書きます。それ以外の
アフターとアナザーは
シナリオ と言う点では
評価に値しない 物なので
無視します。さて、まずはノベルの、翼と出逢った日 についてです。これは
簡単に言えば、本編で小鳥が主人公の碧君に出会う少し前から天音が
ソアリング部を引退するまでの期間を、小鳥の視点で描かれている物を
読み進めていくと言う形になってます。既に本編で描かれている話なので
内容に関しては分かっていると思いますが、それを小鳥の視点で見ると
また違って見えてくるのでこれはこれで良かったと思いますね。次は
if の
2 つに関してです。これについては
シナリオの中身 はほたるの方が優れて
いますね。本編では確かにほたるは可愛いかったと思いますが、本編の各
ヒロイン達と比べると様々な面での強さ。これが弱かった様に感じました。
それをほたるも自覚していて、主人公の後ろをついていくのではなく、横に
並べる様な女の子になる様にほたるが努力していき、それを、そっと支える
主人公。そんな話になっています。一方で、佳奈子の方は何と言うか。まあ
始まり方がありきたりなのは別にいいですけど、問題は
シナリオの中身 が
薄いんです。せっかく本編で佳奈子のトラウマの話が本人の口から語られた
訳ですし、それをもっとシナリオに上手く組み込んで、今までと違う佳奈子の
新たな一面をシナリオでも描写出来たと思うんですよね。それが出来れば
良作 と呼べるだけのポテンシャルはあったはずなんですけどね。ほたるの
方は現状で
良作 と呼んでもいい内容だったと思います。あえて欠点を言えば
主人公の魅力を最大限に発揮出来なかった事ですかね。現状でも悪くないと
思いますが、本編の小鳥や天音の個別ルートに比べると劣りますね。まあ
これについては比べる相手が悪いですが。次は、ソアリング部のビフォアと
アフターについてです。まずは、ソアリング部ビフォアについてです。これに
ついては、イスカの存在が欠かせないですね。本編では、ほとんど明かさる
事のなかったイスカの人となりや、天音との友情と言ったイスカの話が割と
中心になっていますが、適度に天音と主人公のイチャイチャも取り入れて
いるので、天音のアフターとしては十分な出来だと思います。ただし、この
ソアリング部ビフォアの一番の功労者はあんちゃんこと五十嵐達也ですが。
いやー。達也とイスカのやり取りなんて 「
お前らは、どこの中学生だよ」 と
思いましたね。本編であれだけカッコ良く主人公達を助けたり、サポートを
していた達也があそこまでかわいく見えるとは。それでもいざと言う時に
しっかり決める所は流石だと思いましたが。最後にソアリング部アフターに
ついてです。小鳥アフターにあたるこの話では、主人公と小鳥やあげはが
最終学年になり、ソアリング部を引退する話を軸にして展開していきます。
主な話の軸は、主人公達のラストフライトと、学園を卒業した後の今後の
ソアリング部の活動と将来について。この辺りを中心に描写しています。
正直、これ以上書くと
ネタバレ につながりかねないので一言だけ書くと
この大空に、翼をひろげて の
最後 を飾るのに相応しい物語でしたね。
このソアリング部アフターだけで言えば
S の評価でも全然問題ないです。
点数で言えば
90点 はつけられる出来ですね。それなのに、シナリオの
総合評価が B なのが本当に残念ですね。もし、亜紗と依瑠にあげはの
3 人のアフターが天音のアフターぐらいの内容なら
シナリオ の評価は
A にしていたでしょうね。それだけにもったいなかったですね。